10~13気圧が基準
ピストタイヤの空気圧は、ロードタイヤに比べて相当高くなります。ピストはロードと違って路面がキレイなところを走るため、高圧タイヤでも跳ねるということがないからです。
23mmが一般的な時代ならロードタイヤなら7~8気圧ぐらいが普通ですが、ピストの場合は、18mmタイヤなら最低でも10気圧必要です。
実際には10気圧でも低いくらいです。19mm幅・10気圧のタイヤをつけたピストに乗ってみれば、タイヤが意外なほどへこむことに気づきます。体重にもよりますが、18mmタイヤでレースに出るなら10~13気圧くらいは必要です。
これを書いたときは、ロードタイヤの太さは23mmが一般的。その後今では25mmや28mmが普通になりました。ピストも19mmとかでしたが今は23mmが普通に。
というわけで、太くなると基本的に空気圧は減る傾向です。
では今のピストタイヤの空気圧はというと、SOYOの現行タイヤだと18~21が多く、10~13気圧(アラミドコードの一部のみ15気圧まで)となっていて、23mmだと15気圧までのようです。
最大に入れるのがマストというわけじゃないので、この表示気圧が標準ではありませんが、ロードタイヤ25mmがだいたいMAX8~10までと考えると、やはりピスト用タイヤは高圧設計だというのが見て取れます。
路面状況に注意
空気圧はレース時の路面コンディションや体重などで、少し変えるのがベストです。屋外バンクは雨の日に空気圧が高すぎると面白いようにタイヤがスリップします。特に1kmTTのスタンディングでは後輪が空転することがあります。こけそうになる上に、タイムに大きく影響します。立ち漕ぎ時にもこけやすくなります。
特殊な例ですが、屋外250mバンクでは(アマチュアは乗る機会が滅多になし)、路面の濡れがひどいとバンク上段から下に滑り落ちる可能性があります。250mバンク土砂降りのときは選手が次々とずり落ちていくそうです。
今は日本にも修善寺と千葉に板張り250mバンクができているので、250ンバンク=屋内ということに。雨うんぬんは気にしなくて済みますが、板張り専用タイヤが求められます。