基本的に何でも使える
ピストの後輪は専用のハブを使ったホイールが必要ですが、前輪に関しては特に制約がありません。
競輪選手のレースはNJS認定部品で組まれたホイールの使用が義務付けられていますが、アマチュアや国際レースでは様々なホイールが使われています。
基本的に何でも使えます。ピスト前輪のエンド幅は100mmで、ロードレーサーのホイールが使えます。ピスト専用前輪とロード前輪との違いは少しです。
ピスト用となっていなくても使えます。ピスト用前輪はクイックレバーじゃないのと、ブレーキ当たり面がないくらいで大差はありません。
ピスト用前輪はCORIMA(コリマ) 47mm S チューブラーピストやカンパニョーロのPISTAなどがあります。
ブレーキ当たり面の有無
ピスト用前輪にはブレーキ当たり面の加工がされていません。ディープリムのシャマル(2007年のロードのシャマルではない)を例に取れば、ロード用はブレーキパッドが当たる部分が平らになっています。
ピスト用のシャマルはブレーキ当たり面が斜めで何も加工がされていません。これにブレーキをかけると、変な音を鳴らしながらあまり効いてくれません。しかも光沢があった部分は傷らだけになります。
クイックレバーの有無
ピスト用は六角のナットで締め付けて固定します。ロードのクイックレバーが付いていません。ロードはハブとシャフトが簡単に別々になりますが、ピスト用ハブは、シャフトとハブ自体が一体化しています。
ロードレーサーからピストへの流用はできても、その反対は簡単にできません。それがしたければ、ナットで締めるのを我慢するか、改造するしかありません。
注意したいのは、ピストレースでは基本的にクイックレバーは使わないことになっています。別にそうしろという注意があったわけではないと思いますが、普通はアーレンキースキュワーに交換して使います。
最近はロードレーサーで出場できるピスト大会が増えたので分かりませんが、クイックレバーだと大会関係者に注意されるかもしれないので注意が必要です。
(↑クイックだと注意というかドヤされることもあるそうです)
チューブラータイヤである(前後共通)
マビックの街乗り用のピストホイールであるELLIPSE(エリプス)のようなホイールを除いて、ピスト用ホイールはタイヤタイプがほとんどチューブラーになっています。
ただVittoliaの板張りバンク用タイヤの一部にはクリンチャー(WO)がラインナップされています。
バトンホイールが使える
アマチュアのロードレースではタイムトライアル種目がめったに無いため、後輪ディスクはもちろん、前輪がカーボンのバトンホイールという経験もめったに無いでしょう。
でもトラック競技なら普通のこと。最近はチャリブームもあって前輪にカーボンのバトンホイールを履いている人もいます。スポークホイールとは違う硬くて独特の乗り味、そして見た目の格好良さは最高ですね。