スポークがないから空気がかき乱されない
ピストではディスクホイールを使うと、確実にタイムが良くなります。
その理由の一つに、空気抵抗の少なさがあります。
ノーマルのスポークホイールは、卵の泡だて器のように空気をかき乱すため、その分空気抵抗が大きくなりタイムに影響します。
その点ディスクホイールは全くスポークのない形です。空気はディスクホイール表面に乱されることなく後ろへ通過します。空気抵抗がかからない分タイムが伸びると言われています。
空気抵抗は体が一番大きい?
ただ、この空気抵抗がもたらすタイムへの貢献は、私達が思っているより少ないのではないか?という考えもあります。
それは後輪の前に自分の大きな脚があるからです。しかもこの脚は毎分100回点以上回っています。これは相当空気が乱れるはずです。
つまり、乱れた空気が後輪にやってくるわけですが、既に乱れた空気に対して、はたしてどこまでディスクホイールの恩恵があるかどうか?ということらしいです。
ただそれでも、乱れた空気を整えるのと、再び空気をかき乱すのとではやはり違いは大きいと思います。
たぶんどこかがデータを取っていると思いますが、自動車レースと違ってマイナーな分明らかになってきません。風洞実験をすればどれくらいタイムに影響が出るか計算できると思います。
ただこんな理論めいたことを無視して、とにかくディスクホイールは使えば効果は分かります。確実に速くなるので使わないのは損です。
単純に剛性が高いから速いのもある
ディスクホイールに乗ると分かりますが乗り心地がゴリゴリします。それだけ硬いからです。
ヘニャヘニャなホイールだと進まないように、硬いホイールは乗りこなせればタイムが出ます。
いわば板みたいな構造なので硬さはバッチリ。空気抵抗の恩恵もありますが、この硬さが速くしてくれている面も大きくあります。
横風には弱い
ディスクホイールは板なので風が当たるとあおられます。
だから通常は後輪だけです。前輪はハンドルとつながっているため、風に煽られるとコントロールを失い危険だからです。ディープリムでもまあまああおられることがあるくらいなので。
また室内板張りバンクでもTT系以外は後輪だけディスクホイール。前輪は3~5スポークのカーボンバトンホイールが多くなっています。