タンデムスプリントの競技内容

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珍しいが迫力は満点

タンデムスプリントは、2人乗りのピストレーサーで行うスプリント競技です。

今ではほとんど行われていない競技です。日本で見ることができるのは大学のレースぐらいです。インカレと呼ばれる全日本大学選手権ならおそらくやっているはずです。

競技内容は普通のスプリントと同じですが、車体が長く小回りが効かないためいろいろな特徴があります。ペアのコンビネーションと豪快な疾走音が魅力です。

予選

予選は通常のスプリントで行うハロン計測ではなく、バンク1周のタイムで行います。400mバンクなら400mのフライングタイムです。フライングとは助走ありの計測方法です。

本選

基本的に通常のスプリントと違いはありません。予選タイムで組み合わせが決まります。3本勝負です。

距離は通常のスプリントより長くなります。333mバンクで5周、400mバンクで4周、500mバンクで3周走ります。

牽制の仕方

牽制は2人乗りの後方選手が担当します。先行ペアの後方選手は前を見る必要がないため、後方の対戦相手をずっと監視し続けます。通常のスプリントのような斜行も行いますが、あまり小回りが効きません。

スパート

通常のスプリントレースは残り200mぐらいからMAXスピードとなりますが、タンデムスプリントの場合は残り1周くらいからです。通常のスプリントより早仕掛けの傾向があります。小回りがきかないため、対戦相手のコーナリング技術が未熟なら先行がかなり有利になります。大回りになってしまうからです。

カーブのときは、後ろの選手が、前の選手の左わき腹のあたりに頭を割り込ませます。そのまま体をバンクの内側に向けて倒します。こうすることで、タンデムスプリントの強い遠心力に耐えることができ、より最短距離を走れるようになれます。