ケイリン(競輪)の競技内容

  1. トップページ
  2. 競技内容・ルール
  3. ケイリン(競輪)の競技内容

一般的なピスト競技

ケイリン(競輪)は日本で生まれたピストの代表的な種目です。基本は7?9人の選手ですが、出場選手により少ない人数で行います。

なぜカタカナ表記でケイリンと表すかというと、ギャンブルの競輪とややルールが違うからです。アマチュアや国際レースではケイリン(KEIRIN)と表記するのが普通です。

ルールでの違いは、日本のプロ競輪で見られる激しい斜行と体当たりがケイリンではありません。

予選

参加選手により予選があります。各予選ブロックの上位2人が勝ち上がり、3位以下は敗者復活戦にまわります。

各ブロックの上位2人と、敗者復活戦の1位が準決勝戦を行います。準決勝2組の各3位までが決勝戦にまわり、4位以下は順位決定戦にまわります。

予選組数等は出場選手によって変わります。特にアマチュアレースは出場人数が安定しないので、勝ち上がり方もこれとは違うこともあります。上記は6、7人で行う国際レースでのケイリンの場合です。ご参考までに。

スタートの様子

くじ等で並ぶ順番が決定されます。1番から順にコース内側から外側に、真っ直ぐに並んでいきます。日本のプロ競輪は機械(スターティングブロック)で保持されますが、アマチュアと国際レースは人に支えられて待機します。全員がスタートラインに並んで号砲、電子音を待ちます。

号砲、電子音とともに全員がスタートします。同時にペーサーと呼ばれる先導車(自転車、又はバイク)もスタートします。

もしくは、ペーサーが先に走っていて、それがスタートラインを追い越そうとするのに合わせて号砲が鳴ります。アマチュアと国際レースでは後者の方法です。

スタート後はペーサーに付いていきます。この時、1番選手(くじで1番の選手。車番ではない)に追従義務があります。スタート後に牽制が入って誰も先導車についていかなければ、最初の周は1番選手が先導車の直後についていかなければなりません。

ペーサーと選手の先頭が離れすぎると号砲が複数回鳴り競技が中断されます。1番選手は失格となり、この選手を除いた残りの選手で再開されます。

また、ペーサーを追い抜いてはいけません。後輪に自分の前輪が重なった時点で失格です。

勝負どころまではポジション争い

選手は残り1周半(400、500バンク)、もしくは2周(333バンク)までペーサーについていきます。

スタート直後からペーサーが離れるまでは、その後ろで選手の位置取りが行われます。先行力がある選手の後ろは、そのままゴールまで引っ張って行ってくれる可能性があるため、それを狙った選手がポジション争いをします。

プロ競輪では出身地や特別な縁故等で固まって協力する「ライン」がありますが、アマチュアの場合は個人的な位置取りがほとんどです。たまに同じ学校やチームなどで組んだりしますが、実力がバラバラなことが多くてプロのように綺麗にいきません。

プロの場合は、ポジション争いはスタート直後から1、2周で落ち着くのが普通です。アマチュアや国際レースは、ラインがないことや、周長の関係で位置取りが激しくなります。

ペーサーが離れる時が勝負開始

ペーサーは隊列を離れる直前までに、時速50kmくらいになるまで速度を上げていきます。女子と女子ジュニアは45kmくらいです。これはアマチュア大会では曖昧なところがあります。ペーサーを努める人によってばらつきもあります。実際はもう少し遅いかもしれません。

ペースが上がってくると、各選手は列の横に出て先頭に並んだり、牽制したりと動きが激しくなることがあります。例えば、先行力のある選手の真横に張り付いて、飛び出せないように閉じ込めたりします(インからは抜けないため、こうされると抜け出せない)。

ペーサーが離れる距離になると、打鐘(ブザーやベル、電子音等)が鳴り、ペーサーが走路内側に離れていきます。ここからは先頭選手がそのまま逃げたり、スピードを緩めたりします。または、後ろの選手が一気に追い抜いていったりと急に動きが激しくなります。その後はゴールまで選手がなだれ込みます。

海外のKEIRIN(ケイリン)

ちなみに、海外で行われる「ケイリン(KEIRIN)」は、一般的に日本より周長の短い250m板張りバンクで行われるため、プロはプロでも日本のプロ競輪とは展開が全く違ってきます。

機会があれば、BSで放送されているワールドカップや世界戦を見ていただければ分かるのですが、ペーサーが離れてからはとても展開が激しい特徴があります。

海外ケイリンが主に開催されるバンクは250mバンクです。400mバンク等に比べると、直線が短くてカーブがきつくなっています。最終周の最終コーナーに差し掛かる前に、ある程度集団の前にいないと、追い抜くのに非常に大回りになり不利になります。最後の直線が短いのも追い抜ききれない原因となります。