サバイバルレース
エリミネーションは生き残りを競うサバイバルゲームのようなレースです。14人程度から18人程度と多数の選手が参加します。
トラックレースの中を初めて見た人がルールを一番理解できる競技でしょう。
スタートの様子
フライングスタートでレースが始まります。全員でゆっくりと1周して、スタートライン通過と同時に鳴る号砲や電子音で競技が正式に開始されます。その途端にペースがアップします。なぜなら、エリミネーションのルールがそうさせるからです。
一番最後の選手が各週毎に失格
エリミネーションは、各周毎の最後尾選手が失格となります。毎周、毎周1人ずつ選手が減っていきます。ある程度集団の先頭にいないと簡単に失格になります。ゴール線の間際で抜かれて失格になることもたくさんあります。
判定は後輪の端です。つまり後輪が一番最後にラインを通過した人が失格になるので、結構ドタンバで生き残ったり失格にされたりします。
失格になった選手は番号を呼ばれます。最近の国際レースだと自転車にランプが装着され、それが点灯したら自分が失格だと分かるようになっています。
333m以下のバンクでは2周ごとになります。
位置取りとスプリント力が求められる
残り選手が少なくなってくるとアタックの繰り返し、ポジションの奪い合いになりかなりつらい状況になります。レースは最後の最後まで行われます。つまり最後の1人、その中で最も強い選手しかバンクに残らないようになります。
まさしくサバイバル。持久力、スプリント力、集団での位置取りといった能力の全てが求められる厳しい競技です。
ちなみにポイントレースのように集団を周回遅れにしても意味はありません。
※エリミネーションは英語で「eliminate→(競技者を)失格させる、脱落させる」という意味です。