固定ギアが嫌になった人のために
突然?のブームで街中に増えだしたピストバイク。
でもブームに乗っかっただけの人の中には、既にほこりをかぶらせているかもしれません。
その理由の一つに、固定ギアが怖い、乗りにくいということ。街乗りには本来向いている特性でもないので当然と言えば当然なのですが、それではもったいないでしょう。
フリーギアにして乗りやすい自転車にする
ピストバイクも、固定ギアでなく、フリーギアにすれば、ロードレーサーみたいに本気に見えない、スタイリッシュで乗りやすい街乗りバイクに変身します。
フリーにしたら負けなんて感じる人もいるかもしれませんが、何より自分が楽しめる形が一番です。無理をせず、スポーツ自転車を楽しめる環境にすれば、またそのピストバイクに愛着もわいてくるかもしれません。
近場の街乗りではフリーギアのシングルスピードのほうが、多段変速、高機能のロードレーサーより使い勝手、メンテナンス性が良く、結構重宝する乗り物です。
ただし、ノーブレーキなピストバイクは、当然ブレーキをつけないと大変なことになります。前だけとか後ろだけとかも止めて、前後付けましょう。
完成車で買った場合
最近のブームで販売されているピストバイクの多くは、後輪をひっくり返せば、固定ギアかフリーか選択できるようになっています。お手軽です。
片側しかギアがない
固定ギアしかないタイプで、反対側にネジ溝があり、何やら装着できそうな状態なら、フリーギアを別途購入して装着することでフリーギア化できます。いわゆる両キリハブというやつです。
シングルフリーホイール
そんなに高いものでもないので、お手軽にフリーギア化が可能です。回転部分のパーツなので、無難にシマノ製を選んでおくといいかと。
16~18Tくらいが用意されています。
シングルフリーホイールの取り付け方
ただ手で締めてやるだけで大丈夫です。固定ギアのように、バックを踏んで緩むとかそういう心配はありません。手が痛くならない程度にがたつきがないように締め込みます。
シングルフリーホイールの外し方
こいつはちょっと厄介です。というのも、専用の工具が必要です。
TL-FW45という、シングルフリーホイール抜き工具が必要です。これが案外と高いんです。3,000円くらいします。ただの小さな金属の塊なんですが。でもなぜかお店によっては700円くらいで売っていてよく分かりません。同じ物に見えるのですが…
他メーカーで使えそうなものはあるのですが、これがちゃんとはまるのかどうかは、試したことがないのでわかりません。もしいけるなら、数百円くらいで手に入ります。ただサイズが合わなさそうな気もします。
TL-FW45には4つの爪があり、これをフリーホイールに装着、穴から突き出してくるハブシャフトにハブに付いていたナットを付けて動かないようにある程度固定。
TL40Wという2つ爪もありますが、たぶん2爪のシングルフリーホイールがあるのでしょう。どれに対応しているのかは知らないのですみません。
そして、TL-FW45を、モンキーレンチで回します。このときに、手を滑らせたり、急にフリーホイールが緩んで、手がスポークに当たって怪我をすることもあるのでご注意を。自転車工具セットに入っているような小さなモンキーレンチだと力が足りないかもしれないので、なるべく大きなしっかりしたものを用意しておくと、今後の自転車メンテナンスでも役立つと思います。ホームセンターで売っているもので十分です。