ピストクランク=スクエアBB?
ピストクランクは、昔ながらの四角テーパーのスクエアBBタイプが今でも主流です。
これは巷の街乗りに限らず、プロの競輪選手でも似たような傾向になっています。
9段ロード時代のオクタリンクタイプ
DURA-ACE【デュラエース】 FC-7710は、そのスクエアBBタイプの次の世代にあたる、オクタリンクBB対応の新型クランクです。
ロードのほうは10段化に伴い、BBの概念が大きく変わりましたが、ピストは今現在(2008年4月)、まだオクタリンクが最新バージョンです。
実は人気がいまいち
しかしこのDURA-ACE【デュラエース】 FC-7710があまり人気がありません。ロードではこのタイプが当たり前だったのですが、ピストに関してはどうにも広まっていないようです。
硬い・高い・ピストらしさ?・回転が重い
一つに硬すぎるということで敬遠されたり、価格が高すぎる、スクエアBBのほうがピストらしいとか、そのような理由でいまいち使用率が高くありません。特に競技レベルで言うと、日本の競輪選手はお好みでないようです。
また、必然的に使わざるをえないオクタリンクBBの評判もいまいちなのが響いているようです。ピストのオクタリンクBBは、ロードのデュラエースと違いカートリッジ式なのですが、この回転が重いとの評判があります。
実際にクランクを付けてまわすと滑らかに回って重く感じないのですが、確かに手で軸を回すと重く感じます。スクエアBBタイプのスギノ75なんかはきっちり玉あたりを調整すればかなり軽く感じます。
以上のように、どうにもDURA-ACE【デュラエース】 FC-7710は人気が今ひとつです。そのため、中古で売買されるのも旧式のFC-7600がほとんどで、FC-7710はあまり見かけません。
海外なんかでは女子選手も使用しています
ちなみに、FC-7710が硬すぎて使いにくいという競技レベルの話ですが、海外選手なんかは女子選手が、LOOK+イオ+コメット+FC-7710と硬い組み合わせで走っていたりします。
ただ海外の板張り250バンクなので、こういった硬い組み合わせのほうがしっくりくるのかもしれません。日本のバンクは400mが多くて長いので、カチカチのクランクよりほんの少し柔らかさがあったほうがいい成績になるのかもしれません。
でもこれもかなりの競技者レベルでの話でしょうから、いまいちよく分からない難しいな話ではあります。