ブリジストンアンカーのカーボンフレーム
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日本のカーボンフレーム人気No.1
ピストのカーボンフレームはかなり種類が限られていますが、その中で一番の人気を誇るのが、ブリジストンアンカーです。
以前はTT用、スプリント用と分かれていましたが、現在はカーボンの質の違いによる2モデルのみです。上位モデルがハイモジュラスカーボンです。単純に考えて、より剛性があると思っておけばいいでしょう。プロはこちらを選択します。
フレーム形状は翼面加工されたような、各部非常に滑らかなラインとなっています。知人いわく、風を切る音が聞こえるそうなので、空気抵抗はかなり軽減されているようです。
入手方法と価格
価格はハイモジュラスで実売22万円から、ノーマルカーボンが約19万円からとなっています(2006年7月アスキーサイクルの価格より)。両者は定価で5万円くらいの差なのですが、割引すると値段差が縮まります。これならハイモジュラスを購入した方が得だと思います。
ANCHOR PHR7【ブリジストンアンカー】
↑ウエムラパーツで約21万円。ハイモジュラスでないタイプです。
このフレームの世間での使用率ですが、まず街乗りで使う猛者はほとんどいないでしょう。いることにはいるでしょうが、かなり少ないと思われます。
このフレームはやはりレース用と考えるのが普通です。レース会場であるバンクに行けば、このアンカーカーボンはそれほど珍しいものではありません。アマチュア大会だとまだまだ鉄フレームの方が多いですが、より本格的な大会になればその使用率はもっと高くなります。
本気でタイムを出しにいくなら、このカーボンフレームにディスクホイールを併せると強力です。さらに前輪もMAVICイオにすると、噂では勝手に速度が出て好タイムが出るそうです。ここまでくると、お金でタイムは買えるのかもしれません。
後継機種でエアロ化し大幅進化
2013年からANCHOR TR9(短距離)TM8(中距離)が登場。
従来モデルよりエアロ化が進み海外フレームに負けないルックスに。
その後、東京オリンピックに向けて開発される新モデルまで国内トラックレースで頻繁に見かける人気フレームとなりました。
価格は30万円ほどで相変わらず求めやすい金額でリーズナブル。今現在も在庫があれば手に入ります。
2021年海外フレームに対抗できる新型フレーム発表
2021年開催の2020東京オリンピックに向けてJCFとブリジストンが共同開発した最新鋭のピストフレームが登場。
短距離向けのPRZと中距離向けのPRPの2ラインナップ。
そして2022年からは、短距離モデルのTS9、中距離モデルのTE9が新発売。
どちらもUCI登録済みで国際レースに使用可能。それでいて価格は約70万円。LOOKのフレームが100万円なのを考えると30%も安く世界レベルのフレームが手に入ります。
手に入りやすさも国産メーカーならでは(それでも数は少ない)。今後のアマチュアレーサーはこのANCHORフレームでバンクを走ることが増えるでしょう。
ラインナップの最上段にトラックを掲載する辺りブリジストンの本気が伺えますね。