固定ギアでなくてもいい
ピストというと、固定ギアで走らないといけないと思い込んでいる人もいるようですが、実際はそうではありません。
確かにピスト=固定ギアではありますが、フリー機構付きの後ろギアを取り付ければ、ロードと同じように脚を止めることができます。言うまでもなくブレーキ付きの話です。
ピスト独特のダイレクト感はなくなりますが、それでもロードにはないシンプル感がすっきりとした乗り味を感じさせてくれます。ロードはチェーンの遊びが常にありますが、ピストはフリーハブを使ってもチェーンの遊びがありません。よってダイレクトな踏みごたえは顕在します。
正直言って、固定ギア自体は乗りにくいです。無理にこれにこだわる必要もないです。街乗りでおしゃれな自転車、スポーティーな自転車に乗りたいという希望であるなら、フリーのピストもおすすめです。この場合ピストと呼ぶのは変ですが、ピストフレームのシングルフリーギア自転車といったところでしょうか。
ロードはやりすぎという人にも
街乗りや近郊のサイクリングで、ロードレーサーに乗る人が増えていますが、実際あそこまでの変速機能がいるかと言えば、ほとんどいらないのが事実です。
しっかり乗る人にはロードレーサーは便利ですが、高機能が手に余っている印象の人も多いです。メンテナンスや変速調整もやや厄介です。ピストはその点、チェーンの清掃は楽ですし、変速トラブルも皆無です。
もしピストバイクのシンプルな外観と仕組みに惹かれたなら、何も固定ギアにこだわることはありません。フリーギアを付けて、気軽に楽しんでもいいでしょう。それでも十分、楽しい自転車となるはずです。もちろんブレーキ付きの話です。