自転車レースは初めての人にはおっかないものだと思います。たくさんの選手と一緒に、しかも密着しての高速走行は自分にできるのかどうかという心配があるでしょう。
自転車レースでうまく走るには色々な技術があると思いますが、その中でも特に求められるのが真っ直ぐ走る、フラフラしないことです。
自転車は何もしなければ真っ直ぐ走るものとイメージしている人もいるでしょうが、実際は自分がそう思っているだけで客観的に見ればかなりフラフラ走っているものなのです。
このフラフラ走行は自転車レースではご法度です。何も完璧に真っ直ぐ走れとはいいません。道路の白線の上からはみ出たらダメなんてシビアなことはありません。
何もないところで、いきなり大きく左右どちらかにヨレたり、周りが一定ペースで走っているのに減速したり加速したり前後に行ったり来たりがダメなのです。
こういった走り方をしていると、後ろのほうから「フラフラするな!」と罵声が聞こえてきます。独りよがりの走り方はダメなのです。
ようは周りの選手と同調して走ることが重要なのです。ですから真っ直ぐとは書きましたが、実際は選手の集団を真上から見るとウネウネ動き回っているように見えます。そうやってこけないようにうまく走っているのです。
自転車レース、特にロードレースは非常に大勢で、かつ近い距離、なおかつ高速で走行します。
みんな周りの選手が自分と同じように走るものとして自分も走行します。一種の信頼関係があります。
ここに一人フラフラした選手が混じると、その他の選手もみんな影響を受け、落車に繋がり怪我を負ってしまう、もしくは怪我を負わなくても集団から送れてしまいレースにならなくなることになります。
レースになるとテンションも上がり、自分の力のまま必死に走ることになるでしょうが、その中で最低限の走行マナーが求められます。真っ直ぐ走ることは難しいことでしょうが、自転車レースでは必ず必要な技術です。
これが自然にできない限りはレースでいい成績を収めるのは難しいと言えるのではないでしょうか。
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